1999年春
ミニが私の元から去りBUELL S1Wがやってきた。
100PSを絞り出したハーレーエンジンはトルクの塊りで、今思うとポルシェのフラット6に似た感じがあった。
またサスペンションやフレーム、アライメントの設定も特殊な上、エンジンの振動も凄く、まともに走れるのが不思議なバイクだった。
予想通り実際に走り出すと、めちゃくちゃ難しかった!
とにかく速く走りたくて、ひたすら練習に明け暮れた。
こんなに走り込んだのは、高校生の時にRZ50を買った以来で、高校時代にタイムスリップした気分だった。
しかし最悪なことに転倒してしまった。
これで吹っ切れてしまった私は、R1Zを売却し修理と改造の足しにした。
ハンドル、バックステップ、マフラー、ホイール、ブレーキ、ショック、キャブ等全てに手を加え、無いものはワンオフで作り、足廻りのセッティングを何度も繰り返した。
そして完成したBUELL S1Wはホームコースのワインディングで、かなり速く走れるようになった。
ほぼ理想的なマシンに仕上り、かなり満足していたが、02年新型BUELLがデビューし、心が動かされることになる。
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BUELL S1W ブラックライトニング 世界限定80台の希少車
転倒をきっかけに惜しげもなく改造しまくった。
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コーナーリングは軽快で、アクセルを開けると簡単にフロントが浮き上がる鬼トルクのマシンだった。
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初期仕様
タンクからリアカウルまでカスタムペイントしてもらった。
オクムラのWP改フロントフォークとFCRキャブ、純正レーシングマフラー、ダイマグホイール、バックステップ、ペンスキーショック等一通り手を加えた。
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最終仕様
気分転換のためカラーリングを変更した。
ベビーフェイスのチタンサイレンサーとバックステップを新調、APの6ポットキャリパーにプラスμのブレーキディスク他、カーボンとアルミ削り出しワンオフパーツが満載だった。
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