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    アライメント

ポルシェのアライメント設定はかなりシビアで、セッティングによって理想的なハンドリングを手に入れることができる。

ちなみに、RSの基準値は、下記の通りである。

【フロント】
 キャンバー  − 1°00′
 トータルトー  IN 0°24′
 キャスター    4°25′
【リア】
 キャンバー  − 1°00′
 トータルトー  IN 0°24′

しかし、これはあくまで、トータルパフォーマンスを考えての設定であり、走るステージや走り方によって数値を変更すれば、車は手足のように動いてくれるようになる。

このRSレーシングは、中低速のコーナーやタイトなS字を軽快に切り返せる設定で、箱根のワインディングに的を合わせてピンポインで仕上げた。

何度もテストした結果、下記設定に落ち着いた。

【フロント】
 キャンバー  − 2°12′
 トータルトー  IN 0.5mm
 キャスター    4°25′
【リア】
 キャンバー  − 2°30′
 トータルトー  IN 3.0mm

フロントキャンバー調整
本来は、ショックのストラット取付けボルトで行うが、調整式のピロアッパーマウントを装備しているので、簡単にキャンバー調整ができる。

リアキャンバー調整
アーム付け根の、このプレートで行う。
964RSは、左右で形状が異なるため、このプレートを左右逆にすれば、2°30′以上のキャンバーを付けることも可能である。

トー調整はトーインゲージとサイドスリップテスターを併用することで、より正確な数値とステアリングセンターを出すことができる。

サスペンション   ブレーキ
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