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憧れだった964RSレーシング

メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!

    ABS修理

2021年12月24日

実は私の964RSだが、数年前からABSが効かない状態になっていた。

症状はフルブレーキするとフロントタイヤから白煙があがるくらいロックするのだが、ABS警告ランプは点灯しないというもの。

通常、警告ランプはキーONで点灯し、エンジン始動後は消灯する。

エンジン始動後、警告ランプがすぐに点灯する場合はリレーやコントロールユニット等の電気系異常の可能性が高く、走り出してから点灯する場合は回転センサー異常の可能性が高い。

私の964RSのように警告ランプが点灯しないということは、電気系でも回転センサーでもなく、機械的な異常が原因である可能性が高い。

機械的な異常となるとハイドロユニットが最も疑わしいと思われる。
そこでハイドロユニットに直接電気を流してみると内部モーターは回るため、異常があると断定するには微妙な状態であった。

ABSシステムの修理を得意とされている会社に相談してみたのだが、「ポルシェのABSは故障箇所の判断が難しく対応しておりません。」という返答・・・。

この状態になったのが5〜6年前で、その時にハイドロユニットの交換を検討したのだが、新品はすでに生産終了で見つからず、もし見つかったとしても100万円近い金額になるとのことで、それならばABSが作動しないことを前提に走らせればいいやと諦めていた。
(念のためにリレーやコントロールユニット、回転センサーも交換してテストしてみたが直らなかった。)

しかし2年くらい前、タイヤをアドバンA052からピレリTROFEO R(ポルシェ認証)に交換した際に、自分の技量ではフロントタイヤのロックをコントロールすることができなくなり、今までいかにハイグリップタイヤに助けられていたのかを思い知らされる経験をしてしまった。

そこでもう一度、世界中を探してみることにしたのだが、やはり簡単には見つからない。

結局、中古品ではあるが程度の良さそうなものを見つけるのに2年以上もかかってしまった。

この中古品のハイドロユニットだが単体での動作確認はできず、程度は外観でしか判断できないため、交換しても直る保証はない。

また交換にはブレーキラインを外す必要があり、フルード交換やエア抜き作業を含めると、かなり面倒な作業となるが、一か八かやってみないことには前に進まない。

届いたハイドロユニットを奇麗に掃除し、内部にもエアで圧力をかけて、残っているフルードや汚れを入念に除去してから交換してみた。

その結果!
直りました!

正に念願のABSの復活である
久しぶりに正常なブレーキペダルタッチが戻ってきた。

ABSが復活したことで、来春からの走りが楽しみである。

ABSハイドロユニット
BOSCHのABS2というユニットでフロント2系統、リア1系統の3ソレノイドタイプである。
電気を直接入れるとモーターは回ったのだが、それでも作動しなかったということはソレノイドバルブが固着しているのではないかと推測される。

このABSハイドロユニットだが964C4/RS/Turboと、C2とでは見た目は同じなのだが品番が異なる。
C2用であればネットオークション等に出店されていることも多いが、C4/RS/Turbo用は滅多に出てこないレアなパーツである。
ちなみにBOSCHにC2用との互換性を確認したところ、内部構造は別物との返事だったので、今後修理できるようになれば良いのだが・・・。

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