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憧れだった964RSレーシング

メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!

    クワイフ ATBヘリカルLSD

2020年9月14日

昨年くらいから、ハードに走行した後にデフからゴトゴトと異音が出るようになってきたので、そろそろデフをOHしようかと検討していた。

そもそも964RSのデフは、厚みの異なるプレートの組み合わせを変えることによって、加速方向には40%、減速方向には20-100%の範囲でロック率の調整ができるLSDであるため、一般的にスポーツ走行用として販売されている社外品とは異なる逆1.5WAYタイプである。

これはRRである911特有の危険な挙動を抑え込む策で、加速時はトラクションがかかりやすいためロック率を低くすることで不要なパワースライドを防ぎ、減速時にはロック率を高くすることによってリアを安定させ、ブレーキング時にスピンしにくくなるような設定となっている。

つまり、これが911を安全に楽しんでもらうためにポルシェが出した結論なのだが、上級者の方がサーキット走行やドリフト走行を楽しむのであれば、面白みに欠ける設定でもある。

そこで今回は純正品のOHではなく、社外品に交換してみることに決めた。

これまでポルシェ純正品はもちろん、社外品ではOSスーパーロック/TCD、KAAZ、ATSメタル/カーボンとプレートタイプと乗ってみたことがあるのだが、唯一乗ってみたことのなかったのが、強化品としてデリバリーされているヘリカルタイプである。

加速方向ではプレートタイプのようにガッツリとロックはしないが、減速方向へのロックも弱くなるため、ブレーキングでも素早いターンインが可能になれば、純正品よりも早くアクセルを開けれるようになるかもしれないという思惑からである。

またイン側タイヤの引き摺りやバキバキ音のようにLSDが主張してくるのも嫌いではないが、今回はあえてLSDの存在を感じさせないのが売りのクワイフATBヘリカルを選択することにした。

これが吉と出るか凶と出るか分からないが、次回はそのインプレッションをさせていただこうと思っている。

イギリス RT クワイフ社が手がけるクワイフ ATBヘリカルLSD
ヘリカルギアを組み合わせたシンプルな構造により、ミッションオイルによる効き具合いの変化がなく、特別なメンテナンスも必要としない。


中央のサンギアと組み合わされたヘリカルギアの駆動反力を利用して作動制限を行うため、ディスクタイプのように強力にロックさせることはできないが、ほどよい効き具合いでバキバキ音や振動を発生することなく使い勝手が確保される。

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