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憧れだった964RSレーシング

メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!

    997GT3 ピレリ P ZERO TROFEO R インプレッション

2016年5月11日

2月末にタイヤをヨコハマ アドバン ネオバAD08Rから、ピレリ P ZERO TROFEO Rに交換したのだが、週末はお天気に恵まれず、この連休になって初めて走りに行くことができたので、そのインプレッションをさせていただこう。

P ZERO TROFEO Rについての特性や空気圧を雑誌やネットで調べてみたのだが、とにかく情報が少なく参考にできるデーターがほとんどないのである。

参考になりそうなのが、ピレリのサイトとP ZERO TROFEO Rのテストを公開したユーチューブくらい・・・。

そこには、「サーキットで使用する際には、通常、高い空気圧は必要ではありません。約2バールの空気圧での使用を基準に設計されていますが、車種によって調整が必要になります。」とアドバイスされていたため、ネオバAD08RやパイロットスポーツCUP2よりも低い、冷間時 フロント1.9Kgf/cm2、リア1.9Kgf/cm2で試してみることにした。

いつものように伊豆箱根方面に向かうことにするが、まずは小田原厚木道路で乗り心地と直進安定性を探ってみる。
直進安定性に不満は感じないが、ステアリングにはゴツゴツした微振動が伝わってくる。

そのゴツゴツ感は空気圧を高く設定していたネオバAD08Rに比べても強いので、タイヤ自体の剛性はかなり高そうである。

そのまま小田原厚木道路を下りてターンパイクに入る。

料金所でエンジンとサスペンションの設定をスポーツモードに変更してフル加速!
2速3速4速と引っ張り、そこそこのスピードでコーナーをクリアしていく。

高速域からのフルブレーキングでも、ABSが作動する気配はなく、タイヤはがっつりと路面を捉えて離さない。
コーナーリングでは、パイロットスポーツCUP2で感じていたアンダーステア傾向も、ネオバAD08Rで感じていたリアタイヤがじりじりとスライドを始めるといった動きも感じることがなく、スキール音もほとんどしない。

高速コーナーでの挙動に満足しつつ、そのまま十国峠から伊豆スカイラインに向かう。

ここからは中低速コーナーの連続なのだが、997GT3では封印ぎみにしていた“がんばるコーナーリング”を試してみることにした。

するとブレーキを引きずりながらコーナーへアプローチしても思い通りにノーズがインを向き、クリップから立ち上がりではアクセルコントロールで、車体の姿勢を変えることができる。

しかも当初から気になっていたサスペンションのグニャグニャする動きも少なくなり、思い描くラインに車体をのせることができるようになったのである。

とくにかくP ZERO TROFEO Rはグリップ力が素晴らしく、Sタイヤのカテゴリーに属するタイヤのようだ。

ネオバAD08Rはスポーツラジアルタイヤ、P ZERO TROFEO RはSタイヤ、パイロットスポーツCUP2はその中間といった感じである。

ここまで3種類のタイヤを試してみて思うのだが、997GT3のPASMは、ノーマルモードでの快適な乗り心地を確保できるように柔らかいスプリングを使用し、スポーツモードのハードな走りに対応できるようにバンプラバーを積極的に使う設計となっているようで、ハードなブレーキングやコーナーリングでサスペンションが沈むと、すぐにバンプラバーにタッチして、そこからはスプリングではなくバンプラバーで走っている感じになるのだ。

そうなるとグリップ力のあまり高くないタイヤでは、一定のグリップ力を維持することができず、ブレーキングではABSが作動しやくすくなったり、コーナーリングでがんばりすぎると、路面に食いついたり逃げたりを繰り返し、グニャグニャした動きになってしまったのだろう。

それが路面の平坦なサーキットだと穏やかな動きとなるため、ハードな走りにでも対応できるのだが、減速帯があったり、凸凹の多い公道では、その激しい動きにタイヤが追従できなくなり、最悪は止まりきれなかったり、スピンなんてことになってしまうのである。

スタビリティコントロール(SC)が装備された後期型の997GT3では、そのような挙動はかなり改善されているようなので、PASMのプログラムもバージョンアップされているのかもしれないが、前期型の997GT3で、コーナーリングを楽しむのであれば、Sタイヤレベルのハイグリップタイヤを履いてグリップ力に頼るか、サスペンションをアフターパーツメーカーのものに交換することをおすすめする。

少し遠回りになってしまったが、パイロットスポーツCUP2にP ZERO TROFEO R並みのグリップ力があれば、このような不満は起こらなかったのかも・・・
(そもそも997GT3クラブスポーツに認証タイヤとして装着されていたのはパイロットスポーツCUPであり、ドライでのグリップ力は申し分なかったそうだが、ウェットでの使用は危険と判断されたためか、現在はCUP2に変更されている。
私は旧モデルのCUPを履いたことがないので実際のことは分からないが、CUP2よりもグリップしたと言われる方が多い。)

いずれにしても、997GT3でコーナーリングが楽しいと感じたのは初めてで、P ZERO TROFEO Rにして良かったと思っている。

997GT3は私が望む車ではないのかもしれないと思い、これでダメなら手放そうかと考えていたのだが、P ZERO TROFEO Rによって、楽しめる車になった。

これからどうして行くかも楽しみだ(笑)

フロントタイヤ
空気圧は冷間時 1.9Kgf/cm2に設定。
ワインディングだけで60Kmほど走ってみたが、ネオバAD08RやパイロットスポーツCUP2とは明らかに違う磨耗の仕方で、Sタイヤのようである。

リアタイヤ
リアも冷間時 1.9Kgf/cm2に設定。
この磨耗具合いから想像すると、伊豆箱根の往復を含めてトータルで2,000Kmくらいでスリップサインが出るかもしれない(笑)

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