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憧れだった964RSレーシング
メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!
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2016年12月4日
今回は、先日交換したアドバン A052のテストをするができたので、そのインプレッションをさせていただこう。
まず空気圧だが、競技用SタイヤであるA050Mでは、冷間時 フロント1.8Kgf/cm2、リア2.0Kgf/cm2がベストだったため、スポーツラジアルタイヤであるA052は、それより少し高めのフロント2.0Kgf/cm2、リア2.2Kgf/cm2で試してみることにした。
これはA050Mがサイドの剛性を高くしてコンパウンドでグリップさせる設計なのに対して、A052はサイドの剛性とトレッドをバランスさせて、タイヤ全体でグリップさせるという謳い文句から判断した。
いつものように箱根方面に向かうことにするが、まずは小田原厚木道路で乗り心地と直進安定性を探ってみる。
そこで最初に感じたのは、乗り味がかなりマイルドで、ロードノイズも静かになった。
しかもA050Mに比べて、バタつきやフラつきが少なくなったのである。
しかし今回はタイヤだけでなくホイールもセットで交換したので、この乗り味は単純にタイヤだけの特性ではないかもしれない。
A050Mと組み合わせていたフックスホイールと比べると、ポルシェ純正カップホイールの方がかなり重く、以前にもホイールとセットでタイヤ交換をした時に、今回と同じように感じたことがあった。
ホイールによってこの乗り味が生まれているのであれば、ポルシェ純正カップホイールは964のために考え尽されたホイールだと感心させられる。
タイヤのテストは同じホイールを使わないと公平な判断はできないと思いつつ、小田原厚木道路を下りてターンパイクに入る。
料金所を出て2速3速4速と引っ張り、恐る恐るフロントタイヤのグリップ力を探りながら、コーナーをクリアしていくが、A050Mと同じようにグリップしてくれる。
少し安心したところで、路面は所々ハーフウェットになり、ターンパイクでのテストはここまで・・・。
それでもこの寒さと路面コンディションで、これだけグリップするのであれば、十分納得できるレベルである。
終着地点に着き、そのまま椿ラインを下ることにする。
ここからは低速コーナーの連続なのだが、ターンパイクとは異なり、ほぼドライ路面である。
3速からのフルブレーキングで2速にシフトダウンし、ブレーキを引きずりながらコーナーへアプローチしいくようなシーンがいくつかあるが、ABSの介入もなく、フロントはガッツリと路面をとらえてくれる。
クリップ手前から意地悪く、プッシュしてアンダーステアを誘発してみるが、フロントがいきなり逃げることもなく、立ち上がりでパワースライドさせようとしても空転したり、いきなり流れることがない。
以前にA050MHを履いていたことがあるが、それよりも明らかにグリップ力は上だ。
サーキットでハードに周回を重ねないのであれば、グリップ力はA050Mとほぼ互角かもしれない。
しかもA050Mのように、温度に気を使う必要はないので、ワインディングで競技用Sタイヤを履く必要性を感じなくなるレベルである。
これまでスポーツラジアルタイヤの最高峰は、ミシュラン パイロットスポーツ CUP2もしくはピレリ P ZERO TROFEO Rだと思っていたのだが、A052も明らかにそのレベルに入るタイヤだと断言できる。
ついに国産ラジアルタイヤもここまで来たかと嬉しくなってしまったが、このグリップ力が初期ロットだけだった・・・なんてことにならないように願う(笑)
これから春までシーズンオフとなるため、磨耗具合いや耐久性はしばらくお伝えすることが出来ないが、シーズンインしたらその経過をまたインプレッションさせていただこうと思っている。
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フロントタイヤ
空気圧は冷間時 2.0Kgf/cm2に設定。
いつも通り激しくプッシュできなかったのでなんともいえないが、Sタイヤのようにトレッド部にゴムのカスが付くようなことはなく、少しざらついた感じになっているだけである。
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リアタイヤ
空気圧は冷間時 2.2Kgf/cm2に設定。
フロントと同じく、リアも少しざらついた感じになっているだけである。
この感じなら、伊豆箱根の往復を含めてトータルで5,000Kmくらいは使えるかもしれない(笑)
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