|
憧れだった964RSレーシング
メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!
|
|
 |
|
2006年9月14日
ここ数週間、サスペンションのセッティングをしながら思ったのだが、最近の車高調整サスペンションキットに、当たり前のように付いているヘルパースプリングだが、これってどのくらい効力があるのだろうか?
ヘルパースプリングを使用する理由は、メインスプリングが伸びきった時のストローク確保だと、メーカーから説明を受けるが、このストロークがどれ程有効なのか疑問である。
本当の理由は、メインスプリングの遊びを防ぐことと、製品自体の高級感を出すためのメーカー戦略だと思っていた。
しかし今回、いろいろ試してみて見解が変わった。
全長調整機能のないクアンタムのようなショックアブソーバーを、ヘルパースプリングなしで、車高調整しようとすると、どうしてもメインスプリングを縮めたり伸ばしたりしなければならなくなる。
そうなるとメインスプリングは、常に圧縮状態(テンションがかかった状態)になるため、車高を変化させる度にテンションが変わり、ステアリングの初期応答性に変化が発生してしまう。
ヘルパースプリングが装着されていると、車高調整時でもヘルパースプリングにしかテンションがかからないため、メインスプリングは常に一定の性能を発揮することが出来るようになる。
つまり車高の変化に左右されないステアリング応答性が得られるということだ。
これは非常に重要で、セッティングの幅を広げることに貢献している。
逆に考えれば、シャープなステアリング応答性を求められるケースでは、ヘルパースプリングを外し、メインスプリングにテンションをかけてしまえば、お好みのフィーリングを得ることが出来るかもしれない。
これもセッティングの一つである。
最近、クアンタムサスペンションキットをオーダーしたが、ヘルパースプリングがメインスプリングの下になっていたので、QRSに問い合わせてみた。
以前は上に付いていたので疑問に思ったからだ。
答えは簡単だった。
ショックにダストカバーを付けたため、ヘルパースプリングが上に付けられなくなったそうだ。
本当はバネ下重量を少しでも軽くしたいと考えると、ヘルパースプリングは、メインスプリングの上に付けた方が理想的なのだが・・・
|
 |
|
 |
バネ下の軽量化を考えると、ヘルパースプリングはメインスプリングの上に装着するのが理想である。
残念ながら、ダストブーツは装着出来ない。
|
|
ストリートでの使用を考慮すると、ダストカバーは必要だろう。
そのためヘルパースプリングは、下に装着することになる。
|
戻る
次へ |
|
|
|
|
|