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憧れだった964RSレーシング
メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!
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2012年4月22日
昨年末、旧T6-RMを装着していた時に、ポルシェ専門誌の取材のためプロレーシングドライバーに箱根ターンパイクで試乗してもらったのだが、その時の記事が下記のような内容であった。
「フロントダンパーのリバウンド減衰力設定が強い感じ。ブレーキを強く踏むとノーズダイブする。そのときにギャップがあるとダンパーで突っ張ってしまう。 だから路面に少しでもうねりがあるとフロントタイヤが跳ねる。そこでABSがサッと介入してしまうからブレーキを踏みきれずに攻め込めない。」
この時のインプレッションが気になっていたので、再度フロントの減衰力を見直してみることにした。
今回は箱根ターンパイクと椿ラインでのテストである。 リアの減衰力を基準値に戻して、フロントのみの調整で走行してみる。
【フロント ロースピード 基準から4ノッチ弱める】 【フロント ハイスピード 基準から1回転弱める】 やはり前回同様、ステアリングが軽くなり、フロントタイヤの接地感が分かりにくくなってしまったうえに、切り返しでロールが残るようになってしまった。 コーナー進入のブレーキングはフワフワ感があり安定感に欠ける。 そこからステアリングを切り込んでも、ノーズが入りにくく、アクセルを踏むとアンダー傾向が強い。 ↓
【フロント ハイスピード 基準から半回転弱めに戻す】 フロントタイヤの接地感は相変わらず分かりづらいが、ブレーキングでのフワフワ感や、切り返しでのロールは少し抑えられるようになった。 ↓
【フロント ロースピード 基準から2ノッチ弱めに戻す】 あまり変化なし。 ↓
【フロント ロースピード 基準に戻す】 フロントの接地感がわかりやすくなり、フワフワ感もなくなった。 ブレーキングや立ち上りでのバタつき感もなくなったので、ターンパイクはこれがベストかもしれない。 そのまま椿ラインに行ってみるが、切り返しでのロールが少し気になる。 ↓
【フロント ハイスピード 基準に戻す】 切り返しでのロールが減少、椿ラインでは基準値が一番面白い。
実はデーターを見ると、旧T6-RMとT3-CRのフロントの基準減衰力はほぼ同じ設定だ。 リザーブタンクの有無はあるにしても、旧T6-RMもフロントの減衰力は決して悪くなかったことになる。
私も旧T6-RMのフロントのばたつきは、フロントのロースピード減衰力に問題あるのだと思っていたので、ロースピード減衰力を弱める方向で調整していったのだが、そうするステアリングの接地感がなくなり、コーナー立ち上りでアンダーステア傾向になっていく。
ストリートではサーキットのようにタイムを出すわけではないので、どこを重視するのが良いのか? また楽しいのか? フルブレーキングでの安定感を優先するのか、コーナーでの旋回性を優先するのか? どんなハンドリングが好みなのか? 最終的にどこを妥協すべきなのか? 答えは一つではないと、あらためて感じた。
いずれにしても、フロントはほぼ決まった。
次回はコーナーの立ち上がりでアンダーを消せるよう、リアを中心にいじってみたいと思っている
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フロント ロースピードアジャスター
本体下のつまみを回して調整する。
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フロント ハイスピードアジャスター
インナーロッド中央にレンチを差し込んで調整する。
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