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    エクストラロードタイヤ

2017年7月3日

タイヤには日本のJATMA、ヨーロッパのETRTO、アメリカのTRAと3つの規格があり、それぞれタイヤのサイズ表記や負荷能力などを設定しており、各タイヤメーカーはこれらの規格に沿ってタイヤを設計している。

スポーツカーに装着されるタイヤはJATMAとETRTOを採用しているのだが、最近の輸入車はETRTOが定めるエクストラロードタイヤが標準装備されることが多くなっている。

このエクストラロードタイヤだが、JATMA規格のタイヤとは特性が異なるため、これまでの常識だったことが通用しなくなっている。

特にサーキット等でハードに走る場合の空気圧は、JATMA規格のタイヤだと温間で2.5Kgf/cm2くらいを基準に設定することが多かった。

ところが先日、A45 AMGでハードに走っていたときに、フロントタイヤのグリップ力低下を感じたため、空気圧を2.5Kgf/cm2に下げて走ってみることにしたのだが、その結果フロントタイヤをダメにしてしまったのである。

使用していたタイヤはコンチネンタル スポーツコンタクト6の235/35-19で、メーカー指定タイヤと同じエクストラロード規格である。

このスポーツコンタクト6だが、ミシュラン パイロットスポーツCUP2やピレリ P ZERO TROFEO Rに匹敵するグリップ力を発揮し、ニュルブルクリンクでFF最速タイムをマークしたシビック タイプRに装備されているタイヤである。

メーカー指定のダンロップ スポーツMAXX RTから交換した時は、あまりのグリップ力の高さとコントロールのしやすさで、かなり興奮してしまった。

そうなると走る度にペースが上がってくるのだが、次第にグリップ力の低下を感じるようになってきた。

そこで空気圧を2.5Kgf/cm2くらいまでに下げる方がグリップ力が上がるだろうという思い込みで、メーカー指定空気圧よりも低くしてしまったのである。

確かにグリップ力は少し上がったのだが、その代償は写真の通りである。

ちなみにA45 AMGのメーカー指定空気圧はフロントが冷間で2.8Kgf/cm2、リアは2.2Kgf/cm2である。

特にフロントは冷間で2.8Kgf/cm2ということは、温間では3.0Kgf/cm2以上になることが想定される。
そうなるとその時の負荷能力は600Kg以上にもなる。
(エキストラロードタイヤは空気圧が3.0Kgf/cm2以上になってもトレッド面がラウンドしない設計になっているため問題ないそうだ。)

これが同じサイズのJATMA規格タイヤだと2.5Kgf/cm2でも580Kg以上の負荷能力を発揮するのだが、逆にエクストラロードタイヤでは540Kgくらいにしかならないのである。

どのタイヤも2.5Kgf/cm2くらいがベストだと思っていると、今回のようなことになってしまうという恥ずかしい結果である。

実際に同じような失敗をされてサーキットでバーストしてしまった方もおられるので、エクストラロードを装着している車はサーキットでもメーカー指定空気圧以下に落とさない方が無難なようだ。

フロントタイヤはメーカー指定空気圧を守らなかった結果、負荷に耐えられなくなりサイドがつぶれて地面と接触してしまった。
温間での空気圧が3.0Kgf/cm2以上になっても、空気圧を下げてはいけないという証拠だ。

リアタイヤはメーカー指定空気圧以下には落とさなかったので問題は発生していない。
昔からの思い込みとは恐ろしい。
まだまだ勉強不足である。

 
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Reference:netmania