前回、964カレラ4をワインディングやサーキットで、いかに速く走らせられるかをテーマに、ホワイトのカレラ4を作製させていただいただが、今回またまた964カレラ4の作製依頼をいただいた。
やはりテーマは前回と同じで、964カレラ4をいかに速く、しかも楽しく走らせるかである。
まずは軽量化とボディ補強から始める。
内装のカーペットはもちろんアンダーコートも除去し、ロールケージを溶接にて装着する。
素材は軽量で強度のあるクロームモリブデン鋼を使用し、各ピラーぎりぎりを通るように現物合わせで、曲げて行く。
フロントとサイドは共にサイドシルへ落とし、リアはバルクヘッドとフェンダーアーチの間へ落す手法である。
特にリア廻りは、斜行バーとセンターバーで重点的に強化!
また安全性も考えてサイドバーも装着した。
軽量化と補強による重量増を絶妙にバランスさせた結果だ。
シートは左右にレカロSPGを装着し、今回はエアコンのコンプレッサーやラインまで外したので、オーナーの気合いの入り方が伺える。
サスペンションは、クアンタムのステージ3にハイパコ!
カレラ4は2に比べるとフロントが若干重いため、バネレートは、フロント10Kg/mm、リア14Kg/mmを選択した。
ホイールはOZの17インチにポテンザRE11Sを組み合わせる。
それに伴い、車高やアライメントの設定を行ったが、過去の経験から、これらもカレラ4独特の設定とした。
結果、シェイクダウンで筑波2000を7秒台だったそうだ。
なかなかのタイムです!
まだまだ余裕があるそうなので、セッティングを積めていけばあと2秒くらいは・・・
これからが楽しみである。
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ロールケージ取り付け工程
まずは内装のカーペットはもちろん、アンダーコートも全て剥がし、各ピラーぎりぎりを通るように、パイプを現物合わせで曲げて行く。
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各パイプの落とし位置を決め、それに合せて台座を作製して行く。
この台座の美しさにもこだわってみた。
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台座とパイプを溶接し、仮組みして行く。
今回は、ノーマル3点式シートベルトを装着できるようにするため、Bピラーとの隙間は少し開け気味での設定である。
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リアはバルクヘッドとフェンダーアーチの間へ落とし、斜行バーとセンターバーで強化する。
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89年式 964カレラ4
カレラ4でどこまで攻め込めるかがオーナーのこだわり!
足廻りは、クアンタムのステージ3にハイパコ、OZ17インチホイールとポテンザRE11Sを組み合わせる。
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アンダーコートやカーペット類は一切剥がされ、ロールケージが装着されたコクピット!
モモ07ステアリングにレカロSPGでやる気をそそる。
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ボディ同色にペイントされたロールケージは美しく、オーナーにも満足していただいている。
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