911カレラ3.2をワインディングやサーキットで楽しく、しかも速く走らせる
ためのチューニングには、いろいろなアプローチがある。
まずはサスペンションやタイヤから始まり、ステアリングやシート、ボディ補強とどんどんエスカレートし、最終的にはワイドボディ化して3.6Lエンジンを載せるケースも少なくない。
突き進んでいくと、本当にきりがない世界に突入してしまうので、どの辺りで折り合いをつけるかが問題である。
そこで今回、作製させていただいた911カレラ3.2を紹介したい。
これからいじって行こうと思われている方に、少しでも参考になればと思う。
まずはボディだが、内装のカーペットやアンダーコート等必要ないものは全て外し、レカロSPGフルバケットシートを装着した。
それにボディ補強のためロールケージを装着、リアウインドとクオーターウインドは軽量化のためアクリル製に交換した。
特にロールケージにはこだわった。
素材は軽量で強度のあるクロームモリブデン鋼。
オーナーの希望もあり、ほぼワンオフ作製で溶接にて装着した。
ポイント数を増やすほどボディ強度は出るが、増やせば増やすほど重くなる。
しかも硬くなりすぎると、弱い部分にクラックが入ったり、曲がらない車になる
おそれがある。
使用するタイヤやサスペンション、良く走るステージに合せて、入れるポイントを決め、それらを絶妙にバランスさせなければならない。
この辺りは各ショップのノウハウがあるので、相談して決めたいところである。
サスペンションはショートストロークオーダーのクワンタムに、強化トーションバーフロント22mm、リア30mmの組み合わせである。
これは930系独特の乗り味を、トーションバーでどこまで楽しめるのかを、高次元でバランスさせるためのパーツ選択である。
エンジンはノーマルのままだが、排気系をボルケーノにてワンオフ作製、軽量化と共に、気持ちよい吹け上がりとサウンドを奏でてくれる。
ここまですると、相当なペースで走ることも可能な本当に楽しい車になる。
正直、この辺りまでがその先へ行くかどうかの境界線ではないだろうか!
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87年式 911カレラ3.2
これからワインディングやサーキットで楽しく、しかも速く走らせるために、いじって行こうと思われている方に、参考にしていただきたい一台だ!
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内装のカーペットやアンダーコート等必要ないものは全て外し、レカロSPGフルバケットシートを装着した。
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ポイント数と素材にこだわったロールケージ。
素材は軽量で強度のあるクロームモリブデン鋼を使用。
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サスペンションはクワンタムに、強化トーションバーの組み合わせ。
トーションバーでどこまで楽しめるのかを、高次元でバランスさせるためのパーツ選択である。
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ボルケーノ フルエキゾースト ワンオフにて作製!
軽量化と共に、気持ちよい吹け上がりとサウンドを奏でてくれる。
ただし競技専用パーツのため、公道での使用は不可である。
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