先日ターンパイクで、2009年式コルベットZ06を試乗させていただいた。
想像していたものとあまりにも違ったので、インプレッションを書かせてもらいます。
正直、試乗させていただく前は、アメ車=直線番長のイメージが強かったため、あまり期待していなかった。
ただ先代のZR−1が、ニュルブルクリンクでR35 GT−RやカレラGTを上回るタイムを出しているが、本当にそんな走りができるのか?
どうしたら、そんなタイムが出るのか?
ちょっと興味もあった。
今回試乗させていただいた車は、フルバケットシートにワンオフマフラーを装着しただけのほぼノーマルである。
サスペンションもブレーキもタイヤまでもノーマルである。
まずコクピットに座ってみると、非常にコンパクトだが、スポーツカーとしては程良い空間である。
ポジションを合わせると、フルバケットシートの形状の問題かもしれないが、シフトの位置が悪く、私のような小柄な体型にはかなり操作しにくい。
しかし、そんなことも気にならないくらい、やる気にさせてくれる。
エンジンをスタートし、ギアをローに入れて、クラッチをミートする。
アクセルを煽らなくても、分厚いトルクで簡単に走り出す。
クラッチも国産スポーツカーレベルで、964RSとほとんどかわらない。
ローで7,000rpm回せば、100キロも出るワイドなギアを、6,000rpmでセカンド、サードへと繋いでいく。
ふとスピードメーターを見ると、スピードメーターの針はとんでもない速度を指している。
上りを感じさせてない加速力!
軽くブレーキして右コーナーへ
964RSだと路面のギャップを避けて、インベタで回るのだが、インに付かなくても跳ねることなく、軽々とクリアして行く。
「うそでしょ!」と声が出てしまった。
ノーマルサスペンション、しかもリアはリーフスプリング
その上、タイヤはグッドイヤーのノーマル
コーナーリング中、アクセルを戻せばノーズは入るし、踏めば弱アンダー、それ以上踏めば弱オーバーになる。
車の大きさを全く感じないくらい、軽々と動いてくれる。
とにかく凄い!めちゃくちゃ楽しく、しかも速い!
かなりのハイスピードでガンガンコーナーをクリアして行く。
リアタイヤがグリグリするパイパワーFR特有の危うさがたまりません!
上りきって、次は下りへ
少しアクセルを踏んだだけで、とんでもない速度域に入って行く。
ちょっと不安だったブレーキも、公道レベルでは全く問題なく、コントロールもしやすい。
各コーナーとコーナーの繋ぐストレートでの速度を確認し、その後964RSで走ってみたが、コルベットの方が20〜30キロ以上も速かった。
しかもコーナースピードもそれほど差がない感じだ。
めちゃめちゃいけてる。
ニュルブルクリンクでのタイムも納得である。
まさにアメリカが誇るスーパースポーツ!
やばいです。
今もあの感覚が忘れられないでいる。
R35 GT−Rが¥900万弱、コルベットZ06が¥985万
かなりお買い得な感じがする。
ちなみに、コルベットZ06のスペックだが、
エンジン: 水冷V型8気筒OHV 6,997CC
最高出力: 511PS/6,300rpm
最大トルク: 64.9kgm/4,800rpm
ミッション: Hパターン6スピード
ブレーキ: フロント355mmローター 6POTキャリパー
リア340mmローター 4POTキャリパー
タイヤサイズ: フロント275/35-18 リア325/30-19
ボディフレームはアルミ、フロントフェンダーとフロアはカーボン、エンジンクレードルにはマグネシュームを使用し、車両重量はなんと1,440kg!
やっぱり凄い!
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コルベットZ06 水冷V型8気筒OHV 6,997CC
最高出力511PS、最大トルク64.9kgm
車両重量はなんと1,440kg!
このスペックには驚かされる。
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このスタイリングに強烈な動力性能!
アメ車のイメージとは大きく異なりました。
マジでやばいです。
ターンパイクのようなコースだと負ける気しません!
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サスペンションは、フロントリア共にダブルウイッシュボーン式だが、リアは伝統のリーフスプリングのままだ。
ブレーキは、フロント6POT、リア4POTキャリパー、公道レベルでは全く問題なく、コントロールにも優れていた。
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タイトなコクピットで、ほど良い空間
かなりやる気にさせてくれる。
ミッションは、3ペダルのHパターンマニュアル6スピード。
クラッチは軽く、シフトフィールもスポーツカーらしいかっちりしたものだった。
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