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964RSの進化版である997GT3

どこまで進化したのかを知りたくて、ついにオーナーになってしまった。
私にとって水冷ポルシェはどうなのかを日記として紹介!

    インプレッション その2

2015年7月26日

今日も早朝から伊豆へ出動!

997GT3で走りに行くのは今回で3回目になるのだが、走りに行く度に教えられることがたくさんある。

今までの走りではコーナーリング時にサスペンションがグニャグニャするような不快な動きを克服することができず、997GT3のコーナーリングを楽しいと感じることができなかった。

またシフトタッチの渋さも含め、ステアリングとシートとペダルの位置関係が、私の好みに合わず、今回は各部の調整を行なって走ってみることにした。

その結果だが・・・

【ドライビングポジション】
シートを少し寝かすことができたので、ステアリングからの距離もちょうど良い感じになり、楽な姿勢でドライブできるようになった。
この改善点はかなり効果があった。

【エンジン/マフラー】
これは前回と同じく素晴らしいの一言である。

【ミッション】
前回交換時にかなり汚れていたミッションオイルを再度MOTUL ギアFF-LSD TYPE2に入れ換えることにした。
その結果、シフトの渋さは許容できるレベルになった。

【ペダル】
シートを少し寝かせることができたせいか、ヒール&トゥが違和感なくできるようになったため、ペダルを改良する必要がなくなったかも・・・

【ブレーキ】
効きは申し分なく熱に対する不安感もはない。
ただ下りでハードにブレーキングするとリアが安定しない感じがあり、ステアリングでの修正が必要になることがある。
PCCBはフロントが380mmローターとなるので、ワインディングのような条件だとフロントの方が効きすぎて、リアとのバランスが合っていないのかもしれない。
(これも慣れてしまえば問題ないレベルなのだが・・・)

【タイヤ/サスペンション】
以前から感じているコーナーリング時にサスペンションがグニャグニャするような不快な動きを克服するのが課題である。

まずタイヤだがこれまでの空気圧に問題があったようだ。
メーカー指定値は冷間時フロント2.0Kgf/cm2、リア2.3Kgf/cm2なのだが、この暑さだと少しハードに走るだけでフロント2.4Kgf/cm2、リア2.8Kgf/cm2にまで上がってしまう。

そこでフロントもリアも温間で2.2Kgf/cm2まで落として走ってみたのだが、これだけでもサスペンションのグニャグニャ感がかなり消えた。

しかしそれでもまだ納得できるレベルではない。
PASMをスポーツモードにしてみたりもしたが今度は跳ねてしまう。

いろいろと走り方を変えて分かったのだが、コーナリングをがんばるためにオーバースピードぎみにコーナーに進入し、アクセルやブレーキで急激に向きを変えたり、ステリングをこじったりするとサスペンションのグニャグニャ感が大きくなるのである。

ダンパーに装着されているバンプラバーがタッチして、ダンパーの動きを妨げているのかもしれない。

つまりきっちりと減速し、ゆっくりとコーナーへアプローチし、あとはリアにトラクションをかけ、フロントを浮かすようなイメージでアクセルを踏んでいけば車体は安定し、強烈なダッシュでコーナーを立ち上がってくれるのである。

前回まではどこまでコーナーをがんばれるのかを試すような走りをしていたため、無理やり曲げようとステアリングをこじったり、ブレーキやアクセルを駆使して向きを変えたりしていたのだが、実は完全にオーバースピードになっていたようだ。

オーバースピードになっているにもかかわらず、スピード感も恐怖感もないため、グニャグニャ感が出るのはサスペンションに問題があるのだろうと勘違いしていたのだ。

コーナーリングでがんばる走りは少し我慢して、立ち上がりを優先すれば相当なペースで走れることがわかった。

964RSだとコーナーリングでがんばらないと速く走ることができない。
そのためそれに対応できるようにセッティングしてあるのだが、そういったセッティングと997GT3オリジナルのセッティングとでは考え方が大きく異なるようだ。

つまり997GT3で964RSと同じ走らせ方をすること自体が間違っているのだと気付くことになった。

どちらも同じRRポルシェであるが、それぞれ乗り方を変えて対応しなければならないため、997GT3に乗れば乗るほど、964RSにも乗りたくなってくるし楽しさも再発見できる。

しかしこの暑さなので、964RSの出番はしばらくはお預けであるが・・・(笑)

いつものメンバーといつもの伊豆スカイライン
毎週末の楽しみである。

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